ウイスキーと同じように樽で
眠らせる焼酎。「音楽を聴かせて造る」
という唯一無二の製法。

田苑酒造様からの最初のご相談は「EC(ネット販売)」についてでした。当時はまだ、ECのお酒市場では抜きん出た焼酎ブランドは見当たらなかった時代。社長交代のタイミングに合わせて、EC上でブランド戦略を行える会社を探しているという話でした。当社が今まで行ってきた実績や考え方をご紹介していくうちに、ECだけではなく、リアルも含めた「田苑酒造全体のリブランディング」をビジネスパートナーとして一緒に推し進めていくことになり、まずはブランドイメージの調査からスタートしました。

「田苑 金ラベル」はバブルの頃に大ブレークし、20年以上長く一定のファンに愛されてきた焼酎。こうした場合、経営陣にとっては大いに悩みどころですが、当社のブランディング・メソッドでは、そのブランドポジションによって「変える勇気」と「変えない勇気」のどちらが必要か、まずあぶり出していきます。そして市場調査の結果、田苑酒造様は「変える勇気」をより多く持ってリブランディングに挑むという方針に。新社長の想いも受け、今までにないような唯一無二の焼酎ディスティラリーのポジションを目指すことになったのです。

リブランディングに際し、インナー(社員や会社関係者)の心をひとつにするためのブランドコンセプトブックづくりが始まりました。1〜2年目は、当社の担当者が「九州が第2のふる里になりました」と語るくらい、何度も九州へ。すべて取材や撮影のためでした。
この蔵元には「音楽仕込み」という他社には真似できない製法があり、他にも麦、芋などの素材や酵母へのこだわりがたくさんあります。コンセプトブックを編集しながら当社が思いついたのは、オウンドメディア(ネット・マガジン)を立ち上げて、若年層などの新たなファン造りに役立てたらいいのではないかということ。ECコンサルの観点でも相乗効果を生む確信がありました。『田苑スタイル』と名付けられたそのメディアは、今も当社で企画・取材〜編集を実施。サイトへの集客のKPIも共有しながらECでの売上は3年で3.5倍以上に上昇しています。
当社のECコンサルティングは、単に売上を上げるのが目的ではありません。ECで初めて商品を買う時、ユーザーはそのブランドにかなり急接近しています。いわば、顔と顔をつきあわせている状態です。そんな時にしっかりとブランドストーリーやこだわりを伝えることで、「ブランドと恋に落ちる」可能性はかなり高まると考えています。リアルで出会えないお客さまとECで出会って恋に落ちてもらうしくみ。それを、当社では「ブランディングEC」と呼んでいます。

参考サイト

http://www.denen-shuzo.co.jp/

オウンドメディア「田苑スタイル」

http://denen-style.com/

営業用動画

http://www.denen-shuzo.co.jp/special/denen-envelhecida.htm

SOLUTION

  • 3〜5カ年中長期ブランド戦略立案
  • ブランドイメージ市場調査
  • ブランドコンセプトブック開発
  • インナー向けモチベーションアップブック開発
  • ロングセラー商品のリメイク
  • 新ブランド開発〜ネーミング&ロゴマーク、パッケージデザイン開発
  • オフィシャルサイト制作〜運営
  • オウンドメディア運営(取材〜記事制作)
  • ファン造りのためのSNS販促プロモーション